並 2 ラ ジ オ


真空管アンプを作っているうち無性に再生式ラジオを作って見たくなりました。 幼少のころ我が家に縦長の並3式真空管ラジオがあり父が浪曲や落語を聞いていたのを思い出します。 同調を取るときのあのピュ−音を聞いてみたくなりました。検波と電圧増幅にRCA製6EA8、 電力増幅に当初NEC製2B46を使用していましたが、少しだけ遊び心を出して使っていない中国製211 に交換しました。トリタンフィラメントが明るく輝く211と子供のように小さい6EA8の対比が 面白いです。 再生が綺麗にに掛かったときの受信感度はかなりのものがあります。3〜5mのアンテナで7局 くらい受信出来ます。例によってシャーシーは茶碗箱、メインバリコンは解体したSSB送信機 から取り外した3連バリコン、再生バリコンはアマチュア無線用の50pFタイトバリコン、同調コイル は壊れたトランジスタラジオのバーアンテナに再生用コイルを巻いたもの、等々中古品ばかりです。

並2上面 正面写真です。大小2本の真空管が大変目立ちます。スピーカーは内臓です。バーアンテナでは格好 が付かないので箱の中に隠しました。 しかし、それでも格好が今一なのでダミーのアンテナコイルを上面に乗せています(笑)。

マウスを画像に重ねると 画像が拡大 されます。(以下同様)

並2背面 並2ラジオの背面写真です。アンテナ端子とヒューズホルダーがありますが余計な穴の跡が 残っています。上板は丁番で開閉が出来ます。

並2内部 並2ラジオのハラワタです。狭い箱に収容するため無茶苦茶な配線をしています。良い子は 決して真似しないように。トランスレスですがシャー シーが木製のため感電の心配は少ないです。何故だか良く分からないのですが、トランスレス でも倍電圧整流の場合はアースに触れても何ともないです。また、上板はいつでも内部を触れる 様に丁番で上に乗せているだけです。 左のトランスは6V/2Aのヒータートランス、右は東栄の小型アウトプットトランスです。 211のヒーターは10V/3.25Aなので手持ちの12V/4.2AのSW方式ACアダプターを内蔵しています。 何とか10Vに電圧を下げられないか調べましたが、電圧調整ボリュームもなく小さなチップ部品 ばかりの基板のため諦めてセメント抵抗で2V分下げました。6Wの無駄な電力を消費して います。

並2回路図 並2ラジオの回路図です。整流管の代わりにダイオードを使用していますが半導体や複合管が 無かった時代だったら4本の真空管が必要なので並4だと思いますが真空管が2本なので「並2」 と称しています。 再生検波の感度を上げる秘訣は6EA8のスクリーングリッドの電圧を最適にすることです。 高すぎても低すぎてもいけません。211はプレート電圧が200V程度の場合グリッドバイアスは ほとんどゼロバイアスに近く本機では僅か-4.2Vです。その時のプレート電流は17mAです。ヒーター 電源はSW電源からのDC12Vに0.8Ωのセメント抵抗を接続して9.9Vを得ています。0.8Ωは0.5Ω〜 3Ωの5W抵抗4個を直並列に組合わせて作成しました。ヒーターのハムバランサーボリュームは使 わず100Ωの抵抗2個で誤魔化していますがハム音は聞こえません。また、SW電源部から中波帯 周波数へのノイズも確認されません。ノイズ対策がキッチリ出来ているのだと思います。

並2夜景 並2ラジオの夜景です。トリタン球しか出来ない特殊技です。ヒーターだけで35Wの電力を 消費します。ボーと眺めるだけで心が癒されるのは家族の中でも小生だけのようです。



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