| CDプレーヤーのマスタークロック改良 |
ソニー製のCDP-X55ESが写真上部に表示されています。1989年に発売された製品でバブル期ピーク時の物量に
驚かされます。普通のCDプレーヤーですがその重量は12.5kgもあり両側の木は豪華です。主な仕様は次の通り
です。
マウスを画像に重ねると
画像が拡大されます。
トップカバーを取り外したときの写真です。水晶発振器、抵抗器などの部品を取り外す前に写真を撮るのを
忘れてしまいました。アナログ用とデジタル用の2つの大きな専用トランスがあります。マスタークロックと
モーター駆動用の2組の水晶発振器があります。マスタークロックの周波数は45.1584MHzですが、モーター
駆動用の発振周波数は不明です。
今回改良されるマスタークロック回路です。45.1584MHzの水晶、10kΩの抵抗、10pFの2つのコンデンサ、
発振とバッファ増幅用の高速MOSインバータIC 74HCU04から構成されます。
基板から取り外された部品です。改造中の予期せぬ事故に備えて保管します。水晶は電磁
シールドテープで覆われています。
上記の4つの部品を取り外した後の写真です。
45.1584MHzの高精度水晶発振器を小型ユニバーサル基板に取り付けた後の写真です。+ 12VのDC電源への
クロック信号のリークを防止するために高周波チョークコイルが挿入されています。
ユニバーサル基板の裏側です。
ユニバーサルベースはCDプレーヤーのメインベースの反対側に10mmの2つのスペーサーを使用して
取り付けられています。+ 12VのDC電源はペアの銅線で接続され、クロックの供給には50Ωの同軸ケーブルが
使用されています。
オリジナルのマスタークロック発振とバッファ増幅の回路図です。高速MOSインバータIC 74HCU04が使用
されています。6個のうち2個のインバータのみが使用され、4個の空きインバータは接地されています。1つの
インバータは発振に使用され、もう1つはバッファ増幅に使用されます。電源はLCローパスフィルタを介して
+ 5Vに接続されています。
改良されたマスタークロック供給部の回路図です。5Vの3端子電圧レギュレータが新しいマスタークロック発振器に
接続されています。5Vレギュレータの入力にはチョークコイル、100μFのOSコンデンサ、0.47μFのフィルム
コンデンサが装備されています。出力側には100μFのOSコンデンサと0.47μFのフィルムコンデンサがあります。
オシロスコープで見た74HCU04のバッファアンプ出力のマスタークロックの波形です。周波数は45MHz及び
電圧レベルは+ 2.5V±1Vと読み取れます。
改良後の音の印象:
アマチュアの測定器ではCDプレーヤーの電気的特性を測定することが難しいため音の印象だけ報告します。
結果として音の分解能がかなり高くなりました。高い周波数の音も綺麗になりました。もう1つの利点があります。
私の多くのCDの中にはリサイクルショップで買った曲の中に音飛びのあるジャズピアノCDがありました。しかし、
マスタークロックの改良により音飛びが完全に消えてしまいました。小さな投資で大きな収穫を得たと思います。