| 300B シングルCR結合アンプ |
300BシングルCR結合アンプの正面です。ドライバートランスがあった場所に切替式電流計を取り付け
ました。電流計が一つしかないのでもう一つの穴は使っていない電源トランスを「チョークコイル
もどき」として乗せて隠しました。Lメーターで100V巻線のインダクタンスを測定したら2.2Hでしたが、
直流を流すとインダクタンスはもう少し小さくなると思われます。
マウスを画像に重ねると
画像が拡大
されます。(以下同様)
改造に次ぐ改造で内部は余り綺麗ではありません。抵抗やコンデンサなどの部品は出来るだけ直交する
ように配置しましたが配線は貧乏性のため最短化するので見栄えは良くありません。メーカー製の
アンプは斜め配線がないのですごく綺麗ですがとても真似出来ません。「綺麗=音が良い」とは限らない
ので良しとします。定電流ICのLM317は念のために放熱板を取り付けました。
300BシングルCR結合アンプの回路図です。300Bのプレート電流は60mAに定電流化しましたがその
メリットが何なのか自分でも確信はありません。100Hzの方形波応答がかなり良好なので
もしかしたら低域が豊かになったかも知れません。当然ですがオール3極管アンプなので負帰還は
掛けていません。また、シングルアンプのチャンネル間クロストーク改善のため終段にも
デカップリング回路を設けています。余談ですが、「信号ループの最短化」が噂になっているので
100V 470μのコンデンサを取外し450V 100μのコンデンサのアース側を820Ωの抵抗のホット側に
接続しましたが、LM317から変な雑音が発生しました。種々の対策で雑音発生を抑えようとしまし
たが駄目でした。この場合はトランジスタによる定電流回路の採用で解決出来るかも知れません。
と言う訳で、信号ループ最短化の効果は確認出来ておりません。
300BシングルCR結合アンプの1kHzの入出力特性です。アンプゲインは約21倍です。仮想計算すると、
6CS7 x 300B x 出力トランス = 12 x 10 x 3.8 x 1/22 = 21 となります。出力が7Wくらいまで直線性が
保たれており、多少の歪を無視すれば10Wくらいまで取り出せます。1kHzにおけるダンピングファクター
はオン-オフ法による測定で3.6です。残留ノイズはR側で0.5mV、L側で0.9mVですがスピーカーに耳を
近付けないと聞こえません。この差はL側の出力トランスと電源トランスとの距離が近いためだと思います。
300BCシングルR結合アンプの2Vp-p時の方形波応答波形です。上から100Hz、1kHz、10kHzですが、無帰還
のシングルアンプとしては非常に優秀な特性です。100Hzのサグは小さく、10kHzもオーバーシュートや
リンギングもないので周波数特性の測定は必要ないようです。低域から高域まで暴れのない素直な
周波数特性だと思われます。