FT8デジタル モードの運用を開始


自称「アナログおやじ」が最近禁断のデジタルモードに少しだけ興味を覚え始めました。 今まで「ハンディトランシーバーと公衆電話さえあれば携帯電話など不要!」と言い張り 携帯電話も持たずアナログ通信しか興味のなかった頑固おやじがFT8デジタルモードを 覗き見したくなりました。噂では貧弱な無線設備でもパソコンが自動的に交信してくれる ので海外DXに興味がある人には大変有難いシステムですが、QSLカードの獲得に全く興味 のない小生がラグチューも出来ないシステムに夢中になれるのか怪しいです。なので、 貧乏性の小生は5,000円以内の少額投資で覗き見作戦を開始しました。暫く受信してみて そそそこ面白かったので管轄の総合通信局に変更申請を行ない送信も出来る様になりました。

立上げ画面 FT8デジタルモードを送受信するにはソフトウェアが必須です。ネットで検索するとWSJT-X とJTDXが有名ですが、大多数がWSJT-Xを使っているらしいので無料ソフトWSJT-X 2.4.0 win64をダウンロードして2台のPCにインストールしました。本ソフトは最新のバー ジョンで有難い事に日本語版です。ダウンロードもインストールも問題なく簡単に行えました。 写真はソフトを立ち上げた時のPC画面です。もっとも、この画面になるまでに最低限の 設定をする必要がありますが、受信だけの場合はそれほど難しくはありませんでした。 更に、FT8はPCの正確な時刻合わせが必要で誤差が±2秒以上になると符号の解読に問題が 出ると言われていますが、幸いにも2台のPCとも±0.5秒に収まっていました。そのうち 時刻合わせのアプリを探して導入したいと思います。

マウスを画像に重ねると画像が拡大 されます。(以下同様)

音声IF回路図 ソフトウェアの準備が完了したので次はパソコンと無線機間のインターフェースです。 貧乏人の小生はUSB端子を備えた最新の無線機は持っていないのでインターフェース が必要です。小生は2台のPCを所有しておりその1台は東芝製Dynabook T350/ARです。 本PCは古いWin7-64b/s版ですがSP-OUTとMIC-INのジャックが独立して装備されており簡単 に音声インターフェースが実現出来ます。幸い、スカイプ用のイヤホンセットが2組あった ので投資コストゼロでFT8の受信が出来ました。送受の切替は最も原始的なVOXで行ないます。

音声IF" 音声インターフェースによるPCと無線機FT817との接続状況です。お互いのスピーカーと マイクを近付けて空気感染?させる事でPCと無線機を接続します。両者の音量レベルが 最適になる様にボリュームで調整します。VOX Gainはデフォルトの50にしていますが送受 の切替は順調に行えています。将来的には移動運用も可能ですが果たして出番はあるのか。

USBIF回路図 所有しているもう1台のPCは富士通製Lifebook AH53/B3です。Win10-64b/s版ですがMIC-IN ジャックがないためUSBインターフェースを購入しました。Sanwa Supply製MM-ADUSB3で 2,000円以下の安物です。出力調整用のボリュームが内蔵されていますが、細かい調整が 難しいので常時Maxにしておいて別途ボリュームを用意しました。無線機のマイク入力 がLANケーブル用8ピン端子なので不要のLANケーブルを切断して半田付けしました。 PCと無線機を出来るだけDC隔離したいので電解コンデンサを用いましたが、何故か無線機 の音量ボリュームを上げ過ぎるとVOXが誤動作して送信状態になるためスピーカーに510Ω の抵抗を挿入しました。原因は不明ですが外部SP端子とマイク入力端子のアース間に若干 の電位差があるのかなと思います。送受の切替は最も原始的なVOXで行ないます。

IFボックス USBインターフェース機器の収納ボックスです。以前使っていたモールス練習用800Hz 発振器の残骸を利用したのでボリュームの配置などは良い加減です。

USBIF USBインターフェースによるPCと無線機FT897DMとの接続状況です。両者の音量レベルが 最適になる様にボリュームで調整します。VOX Gainはデフォルトの50にしていますが送受 の切替は順調に行えています。

交信画面 7074kHzにおけるFT8デジタルモードの受信画面です。1日中多くの海外局や国内局で 賑わっています。14074kHzも同様に賑わっていますが、50MHz、144MHz、430MHzは 比較的静かなので初心者に向いていると思います。 これで2局分のFT8デジタルモード設備が出来たのでダミーロードによる交信が可能に なりました。現状ではCQの出し方、CQ局の呼び出し方など全く分からないので時間を 掛けて勉強したいと思います。具体的に言うと、どの副搬送波周波数(DF)で送信したら 良いのか?、CQを出したりCQ局を呼ぶタイミングは?、偶数時間と奇数時間の選び方 は?、数分も前に送信されたCQ局を呼んでも良いのか?、交信が尻切れになった時に は?、等々分からない事が多いです。正直FT8を覗き見出来ても、どのCQを誰が呼 んでどの様なやり取りがあったのか瞬時に判りません。2局しか出ていない場合は 明確でしょうが、7MHzの様に多数の局が出ている時はどう見れば良いのか難しいです。
また、実際に交信を行った場合に心配な事があります。と言うのは、SSBやCW交信では 「JARLに加入しておらずQSLカードも作ってないのでNO-QSLでお願いします」と言えば 済む話ですが、FT8では何も言えないので小生のような不真面目な局が参加して良いの でしょうか。相手がQSLカードを送っても届かず、こちらもQSLカードを出さないので 結果的に迷惑を掛ける事になりそうです。FT8の交信の性格上、2回目、3回目の声掛け の意味がないので「お久しぶりです、お元気ですか」なんて場面もないですしね。 何とかラグチュー出来ないですかねー。「アホー!」と言われそうですが。

FT8運用開始の感想

(1)FT8の運用について
FT8デジタルモードの交信状況を暫く覗き続けましたが相変わらず詳細が良く分からず、 ダミー交信もやって見ましたがPC頼みの自動交信には成功したもののやっぱり理解 出来ない事が多いです。これでは実際の交信に自信が持てません。また、小生はTurbo ハムログもeQSLも使った事がなく、JT-Alertを使ってWSJT-Xとこれらのソフトをリンク させる方法も知りません。そんな訳で、海外DX、QSLカード収集、アワードハンティング などに全く関心のないアナログおやじにFT8運用の必然性はどこまであるのかなと疑問 に思いますが、とにかくやってみないと分からないので前進あるのみです。

(2)FT8デジタルモードの変更申請について
デジタルモードの変更申請について調べた結果、最近は送信系統図や諸元表の添付の必要 がなくなり、無線局事項書の15備考欄に「デジタルモードのため附属装置(PC等)を接続」と 記入するだけに簡素化されたと言う情報がありました。これ幸いと早速、管轄の総合通 信局に電子申請・届出システムLiteでその様に変更申請しましたが、「工事設計認証機器 以外に接続される場合、16欄の工事設計書について入力が必要です。デジタルモードで 発射可能となる電波の形式を含めて入力して下さい」という補正通知が返って来ました。 さあ、大変!小生の様に古いJARL認定機種の無線機しか持っていない場合は備考欄に一言 記載するだけでは済まない様です。早速FT8を運用する3台の送信機の各周波数バンドにFT8の 電波 形式(F1D)、終段管の名称、電圧、送信電力等を追記して修正申請したところ、今度は 「送信機系統図と附属設備諸元表を添付して下さい。終段管の名称に間違いがありますの で訂正して下さい」との補正通知が届きました。もうお手上げです。もう一度勉強し直して から再度修正申請する事にしました。
今さら20万円以上もする 最新型トランシーバーを買う積りもないので再々申請するしかありません。これが最後の 申請だ・・・と気を引き締めて補正修正を行いました。工事設計書の電波形式の追加は FT8の運用だけなのでF1Dのみ追記しました。免許状に変更が生じないように1.9MHzと3.8 MHzはF1Dの追記はしませんでした。送信機系統図はPCから第1〜第3送信機のマイク端子に 音声信号で接続し運用はFT8のみと記入しPOWERPOINTで作成してPDF化してから添付しました。 附属設備諸元表はFT8のスペックをそのままEXCELで作成してPDF化してから添付しました。 なお、終段管の名称間違いは小生が誤って10W機のスペックを記入したのが原因でした。 何と言ううっかりミスでしょう。何十年も前に作成した局免許申請時の資料の見間違い でした。やはり年老いたなと感じてしまいます。さてさて、変更申請も終わったので 少しずつFT8の運用を始めてみますがいつまで続くことやら。

(3)ハムログとQSLカードについて
今までハムログはログ帳に手書きで記入し、JARLに加入していないのでQSLカードは発行 していませんでした。しかし、FT8の運用を始めるとそうも言ってられないので、遅れ ばせながらTurboハムログとeQSLの運用に挑戦する事にしました。両方ともダウンロードと パソコンへの導入を終えたのですがアナログおやじには難し過ぎてまだ自由に使えません。 WSJT-XとTurboハムログ、eQSLの連携の仕方が分からないのでTurboハムログは手入力、 eQSLは受信は出来ても送信が出来ません。まあ、じっくり行きましょう。 そう言えばeQSLを導入してびっくりした事があります。何と、25年も前のQSLカードが 届いていました。インドネシアやリベリアからのカードでした。全部で10枚のカードが InBoxに入っていました。当人は生存しているか不明ですが何とかして手入力で返信した いと考えています。



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