AMループアンテナの製作 |
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されます。(以下同様)
自作機1号は大昔に作ったスパイダーコイル式ループアンテナを同調式に改造しました。
コイルはインターフォン用単芯ケーブル、バリコンはTS520用の25〜220pFエアバリコンです。
完成後にDENONのチューナー(TU-1500)で使ったところ受信状態が大きく改善されました。
このチューナーは付属のアンテナがあったのですが使わずにピックアップコイルを直接アンテナ
端子に接続しました。
ループアンテナの出来上がりデータは、断面積:40cmx40cm、コイル長:2.8cm、巻数:
密着巻15回、コイルピッチ:2mm、コイル銅線直径:0.5mm、バリコン容量:25〜220pF、
ピックアップコイル:ループコイルの内側に直径0.45mmの26番銅線のスペース巻3回です。
LCRメータで測定した1次コイルのインダクタンスは238μHでした。自作したLメータに
本ループアンテナを接続して発振周波数を測定すると、計算値は3.185MHzですが実際は1.900MHzに
下がりました。発振周波数の差から浮遊容量は19pFと計算されました。その結果、同調周波数範囲
は668〜1556kHzになり、実際に使った感じに近い事が判りました。同調範囲から外れた594kHzの
NHK第1は元々非常に強く入感するので問題ありません。
自作機2号は100円ショップで買った安い木材を使って製作しました。コイルはインターフォン
用単芯ケーブル、バリコンは壊れたトランジスタラジオの15〜150pFポリバリコンです。
完成後にONKYOのステレオコンポ(R-811M)で使ったところ受信状態が大きく改善されました。
このコンポは付属のアンテナがあったのですが使わずにピックアップコイルを直接アンテナ
端子に接続しました。コイルの色違いは手持ちケーブルの関係で全く意味はありません。
ループアンテナの出来上がりデータは、断面積:20cmx22cm、コイル長:5.5cm、巻数:密着巻
28回、コイルピッチ:2mm、コイル銅線直径:0.5mm、バリコン容量:15〜150pF、です。
ピックアップコイル:ループコイルの両側に直径0.45mmの26番エナメル線のスペース巻5(=2+3)
回です。LCRメータで測定した1次コイルのインダクタンスは276μHでした。自作したLメータに
本ループアンテナを接続して発振周波数を測定すると、計算値は2.958MHzですが実際は1.898MHz
に下がりました。発振周波数の差から浮遊容量は15pFと計算されました。その結果、同調周波数
範囲は746〜1750kHzになり、実際に使った感じに近い事が判りました。同調周波数が少し高い方
にずれましたがNHK第1と第2は元々非常に強く入感するので問題ありません。
自作機3号も100円ショップで買った安い木材を使って製作しました。コイルは26番銅線、バリ
コンはTS520用の25〜220pFエアバリコンです。
完成後にSONYのチューナー(ST-S333ESG)で使ったところ受信状態が大きく改善されました。
このチューナーは付属のアンテナがあったのですが使わずにピックアップコイルを直接アンテナ
端子に接続しました。ループアンテナの出来上がりデータは、断面積:33cmx33cm、コイル長:4cm、
巻数:スペース巻18回、コイルピッチ:2.4mm、コイル銅線直径:0.45mm、バリコン容量:
25〜220pF、ピックアップコイル:ループコイルの内側に直径0.45mmの26番銅線のスペース巻3回
です。LCRメータで測定した1次コイルのインダクタンスは216μHでした。自作したLメータに
本ループアンテナを接続して発振周波数を測定すると、計算値は3.344MHzですが実際は2.136
MHzに下がりました。発振周波数の差から浮遊容量は15pFと計算されました。その結果、同調
周波数範囲は707〜1713kHzになり、実際に使った感じに近い事が判りました。同調範囲から
外れたNHK第1と第2は元々非常に強く入感するので問題ありません。