バイク遊び


C72 バイクの免許を取ったのは50数年前の学生時代の頃でした。当時はバイクの教習所など無かった ので友人のバイクを借りて近くの広場で練習してから広島市内の試験場で自動2輪を受検しました。 やっとの事で3回目で合格しました。現在の様な1本橋や複雑なクランクはありませんが毎回変わる コースを覚えるのが大変でした。その後、友人から古いホンダの250ccのバイク(C72ドリーム号) を購入して乗り回しました。事故車のためハンドルから手を離すと真っすぐ走れないヤバいバイク でした。当時のバイクの写真を探したのですが見つかったのはこれ1枚でした。 このバイクで東は大阪まで、西は鹿児島まで泊りがけでツーリングを楽しみました。当時はヘル メットも車検も必要無く、この様なオンボロバイクでも自由に乗り回す事が出来ました。

マウスを画像に重ねると 画像が拡大 されます。(以下同様)

CS125 就職してから名古屋に転勤となったので中古のホンダ125ccバイク(CS125)を購入して近くの山などに 出かけました。写真は恵那山に登った時のものですがガタガタの砂利道を走って登山口まで着きました。 燃費も良く2気筒のため加速も抜群で乗り易いバイクでした。

バイクについては学生時代に取得した自動2輪免許(現在の大型2輪)を失効させた苦い 経験があります。JICA専門家としてメキシコに2年間赴任して帰国後に千葉県のある免許センターで期限 切れの免許 証の更新手続きをしたところ、「期限切れの時期にあなたは一時帰国で国内に居たのに更新手続きをして おらず失効です」と言われました。これに対し、そもそも住民票を抜いて海外転勤しており日本に住所は 無くどこの免許センターに行けば良いのか?と反論したのですが、日本国内ならどこの免許センターでも OKとの返事に唖然としました。窓口での紛争は10分くらい続いたのですが気の弱い性格の小生はこれ以上 は無理と判断し、普通車免許と自動2輪免許を失いました。今でもこの判定には疑問を持っており、JICA のお偉方に同伴してもらって再交渉していたら・・・と悔やんでいます。兎にも角にも、幸い国際運転 免許証によって取得したメキシコの普通車免許証があったのでこれを日本免許 に切替える事で最悪の事態は免れました。しかし、自動2輪免許は無くなりました。
それ以来70才近くまで原付バイクに乗っていましたが、国道16号で原付バイク進入禁止の看板を見落として 罰金を払わされた悔しさから自動車学校に通い小型2輪免許(125ccまで)を取りました。青梅街道の下を 通る地下道では原付バイクは一度側道に上がって街道を横断してから再び16号に入らなければならないの です。地下道出口で「待ってました!」とばかり小生のバイクを止めた白バイ隊員の得意顔を思い出します。 70才近い優良運転手の爺さんを捕まえて罰金を取るなんて、福生警察署の白バイ隊員に「地獄に行って しまえー!」と心の中で叫びました。教習所では正に「70の手習い」で1本橋とクランクには 苦労しましたが何とか1ヶ月で取れました。近場のチョイ乗り用に原付スクーター(ホンダのスーパーDio) を愛用していましたが廃棄処理したので新しいバイクが欲しくなりました。ただし、オートマチックス クーターではつまらないのでクラッチ付きのマニュアルバイクの中古を買って弄り回すことにしました。 スーパーカブ等のビジネスタイプでは文字通り「オッサン」になってしまうのでスポーツタイプをネット オークションで捜しました。馬力はなくてもエンジンの音が小さく燃費の良い4サイクルが目標です。 結果、ホンダのベンリー50Sというポンコツバイクをゲットしたので少しずつ整備して行きます。 あくまでも目的は乗ることよりレストアする楽しみにあります。さあ、古いバイクに乗って青春時代に タイムスリップだ!

CD50S右側面 ヤフオクでゲットしたホンダのベンリーCD50S(50cc)です。本体価格3万円台+大阪からの送料 1万円台=5万円で、スポーツタイプのベンリー50ccの価格としては安く買えたと思います。 「綺麗なバイクではないけどエンジンが掛かりすぐ乗れる」というので買う気になりました。 配送業者から受け取った直後にエンジンをかけてみましたがキック一発で始動しました。アイド リングも安定しています。 マフラーが純正でなく音が少し大き目ですが気になる程ではありません。純正のタイヤサイズは 前輪2.25-17、後輪2.50-17ですが、このバイクは両輪とも2.50-17が装着されており安定な走行が 期待されます。

CD50S左側面 左側面です。燃料タンクのエンブレムが両側とも欠けています。安いバイクなので仕方ないか。 安いホンダの鷲(鷹?)ワッペンでも捜してみるかな。チェーンがかなり錆びていたので クリーニングした後チェーンオイルを塗布しました。シートに傷はなくそのまま使えそうです。 エンジンオイルも交換しましたが真っ黒い水のようなオイルが出て来たのには驚きました。 スパークプラグも新品に交換しました。イリジウムではなく安い普通タイプのNGKプラグです。

CD50S正面 メーターの読みは10,650キロですがこれは単なる参考数値でしかありません。フロントウィンカーが純正 でなく左右の形状も異なるので中古純正品をネットオークションで捜してみます。ヘッドランプのロー側が 切れていたので新品に交換しました。バッテリーも当然死んでおり、充電も出来ませんので新しい ものをネットオークションで安く仕入れる必要があります。ハンドルは純正でなくショートタイプの ため前かがみの姿勢が苦手な年寄りには向きませんが、遠出をすることも少ないので我慢します。 そのうち安いハンドルを見つけたら交換する積もりです。

純正ウィンカー ネットオークションで中古の純正フロントウィンカーと左側サイドミラーを購入しました。これで 何とか見られる姿になりました。両方合わせて送料込み3,000円でしたが、古いバイクのパーツ購入は ネットオークションしか手段がありません。

バッテリー バッテリーが死んでいたのでエンジンを吹かすと電圧が上がり過ぎてヘッドランプ等が切れる心配が あるので新品を買うことにしました。セルモーターがないため12V2.3AHの小さなもので、端子がネジ 止めでなくコネクターを差し込むタイプです。ユアサの純正バッテリーの値段をホームセンター で確認したら何と9,800円でした。こんなポンコツバイクには勿体無いのでネットオークションで 台湾製を買いました。何と送料込みで2,300円の安さでした。何年持つか判りませんがこれで十分 でしょう。

販売証明書 最低限乗れるだけの整備をしたのでいよいよナンバープレートを取得します。 原付バイクのナンバープレート取得には販売証明書が必要です。個人から買った場合は譲渡証明書 になりますが今回はバイク屋からなので販売証明書です。

登録申請書見本 市役所にて販売証明書を添付し登録申請書を提出しました。当然印鑑が必要です。待つこと15分 くらいで無事にナンバープレートを受領しました。登録手数料は無料でしたが2台目のバイクなので 自賠責保険料の方が痛かったです。

タンク塗装 さて次はガソリンタンクの整備です。大きな凹みはないものの小さな擦り傷や赤錆びがあるので 何とかしなくてはなりません。そこでDIY塗装することにしましたがオリジナルの黒ではつまらない のでダークブルーマイカという色で塗装したあとウレタンクリアーでツヤを出すことにしました。 写真は表面を1000番のサンドペーパーで研磨したあとアクリルスプレー缶で2回塗りしたところです。 エンブレム取付用の穴は安価なシート型エンブレムを上から貼り付けたあとウレタンクリアー を吹き付けて隠すという作戦です。

キャブレター エンブレムがまだ入手出来ていないのでガソリンタンクのウレタンクリアー塗装ができません。 それでタンクを一旦バイクに取り付けたところ、キャブレターからガソリンがオーバーフローして ポタリポタリと漏れ出すというトラブルに見舞われました。燃料ホースをタンクから外したときに ゴミでも入ってフロートバルブが完全に閉まっていないのでしょうか。仕方ないのでキャブレター 内部を清掃しました。 フロートチャンバー内に黒いゴミ(タンクの錆?)があったので除去してからキャブレターを組み 直したところオーバーフローは無事解消しました。

新旧ハンドル 願っても無いハンドルがネットオークションに出ていたので送料込み2,500円でゲットしました。 写真の下が従来のフラットハンドルで上が新しく買ったセミアップハンドルです。幅が550mmから 620mmと少しだけ長くなりました。錆びもほとんどなく綺麗です。

新ハンドル 早速ハンドルを交換しました。幅が広くなり位置も高くなったので乗車姿勢が良くなり腰に優しく ハンドル操作も楽になりました。 グリップはまだ使えそうなのでそのまま再使用しました。左側グリップはドライバーを差し込んで 隙間からチェーンクリーナーを吹いたら簡単に取り外せました。これ以上長いハンドルだと スロットルワイヤーとフロントブレーキワイヤーの長さが足りなくなるので、620mmの長さは 良い選定だったと思います。

クリアー塗装 「HONDA」のアルミ製エンブレムをネットオークションで購入したのでタンクのウレタンクリアー塗装を しました。エンブレムは2枚で送料込み1,200円でした。アルミと言っても厚さが薄いので2本のネジで 固定しています。両面テープで貼り付けたあと上からの塗装です。さすがウレタンクリアーはツヤが あります。またガソリンにも溶けないのでタンクの塗装には最適です。

整備済みバイク ウレタンクリアー塗装が乾いたのでタンクをバイクに乗せました。これが3万円台のバイクとは誰も思わない くらいうまく変身できたと満足しています。早速タンクを満タンにして近所を走って見ました。 速度50kmまではすぐに到達しますがそこから60kmになるには一寸時間が掛かります。出せる最高速度は 60kmですが原付の制限速度が30kmなので大きな問題ではなく、年寄りが街中をトロトロ走るには丁度 良いでしょう。
チェンジ付きのマニュアル車に乗るのは40年振りなので、エンストはしないものの左手と左足の同期が 結構難しいです。これはボケ防止に効果があるかも?。そのうち慣れてチェンジが今どの位置なのか 音とスピード感で分かる様になることでしょう。

古いタイヤ ベンリー50Sの後輪タイヤの溝が3分山なので滑って転ぶ前に交換することにしました。後輪タイヤを取り外す にはバイク後部を浮かせる必要があります。最も簡単な方法として、車用ジャッキをバイクの右側ステップの下に 置いてバイクを持ち上げた状態で、左側サイドスタンドの下にコンクリートブロックを置きバイク後部を 浮かせます。写真のタイヤの状態だったらもう少し乗れるかも知れませんが安全第一としました。

新品タイヤ バイクショップでタイヤ、チューブ、リムバンド、タイヤレバーの値段を調べたところ、ネットオークションの 値段の倍くらいだったのでネットで購入することにしました。送料込み全部で4,000円強でした。 タイヤ類はダンロップ製、タイヤレバーはメーカー不明です。なお、余談ですがタイヤ側面に印刷された黄色い 丸印はタイヤの最も軽い場所を示しており、バランスを取るためにチューブの重心がある空気充填口の位置に 合わせます。そう言えば車のタイヤにも同様のマークがありましたね。

古いチューブ タイヤから取り外した古いチューブです。相当ヤバイです。おまけにパンク修理跡が3箇所もありました。 早く交換して正解でした。

錆びたリム タイヤを外した錆びたリムとくたびれたリムバンドです。何分古いバイクなので仕方ありません。 パーツクリーナーと金属ブラシで清掃して錆を出来るだけ取り除き、リムバンドも新しいものに 取り替えました。

ブレーキドラム 後輪ブレーキドラムです。シューの厚みは十分なのでパーツクリーナーで清掃後グリスアップしてそのまま 使います。

新しいタイヤ 交換した新しいタイヤです。リムに新しいタイヤを嵌め込むのに少しだけ苦労しました。タイヤレバーで チューブを噛んでパンクさせないようにチューブに少しだけ空気を入れて丸い形にしておきます。また、タイヤを スムーズにリムに挿入するため石鹸水を使いました。こうすることによって2本のタイヤレバーのみで非力の 中年でも何とかタイヤ交換出来ました。

リアキャリア CD50Sはリアキャリアがないため小さな荷物が積めないうえにバイクを引き回すときはシートの端っこ を持たなければなりません。これでは不便なのでリアキャリアを付けました。日本製の純正だと6千円 くらいしますが、ネットで探したところベトナム製で安いのが見つかりました。送料込みで3千円 ちょっとですがなかなか良い作りです。

リアボックス CD50Sはヘルメット収容場所がないため駐輪中に雨が降って来たとき困ります。そこでリアボックスを 付けることにしました。Nap'sというバイクパーツ屋で30Lのものが5千円代後半で安売りされていた ので購入しました。マニュアルに従って簡単に取り付けることが出来ました。 ヘルメットの他に雨合羽、手袋、運動靴なども収容出来ます。

フロント歯車1 普段CD50Sに乗る時は大体40kmくらいのスピードで走ります。法定速度の30kmでは流 れが悪くなり迷惑をかけるので検挙されないだろうと思われるスピードで走っています。 このたび40km程度で走るときのエンジンの負担を減らすのと若干でも燃費が良くならないかと思い ドライブスプロケット(チェーンを駆動する歯車)を交換しました。オリジナルは歯数が13ですが これを14に増やしました。ネットオークションで送料込み800円程度で入手しました。右が新しい 歯車で直径が若干大きいです。歯数15とか16とかのスプロケットもありますが、チェーンの交換 が必要かも知れないし、第一、原付で60km以上のスピードが出せることに何も意味もありません。

フロント歯車2 歯車を交換したところです。チェンジレバーを引っこ抜いてクランクケースカバーを外し、チェーン を緩めておいて交換します。ボルトを締めるとき本当はトルクレンチが必要ですが貧乏人は持って いないのでエイヤで強めに締めるだけです。スプロケット交換後に試運転しましたが若干エンジ音が 小さくなったように感じます。速度も60kmに到達する時間が少し短くなりました。燃費の改善効果に ついては少し時間が掛かりそうですが楽しみです。歯車交換後の燃費は50km/Lを超えているので満足 です。長距離運転時は55km/Lを超えます。

アドレス110 ボケ防止を兼ねてマニュアルバイクを愛用してきましたが、さすがに70才を超えると毎回運転する のが辛くなり始めました。そこでオートクラッチのスクーターを買う事にしました。年齢を考慮 すると人生最後のバイク購入になります。まだまだ山に登りたいので長距離ツーリングに適した 125ccクラスのスクーター(スズキ新型アドレス110)を購入しました。当初、中古車を捜しましたが 相当古い物しかなかったので思い切って新車にしました。ホンダの「Dio110」も検討しましたが 値段が3万円くらい高かったのでスズキにしました。新型アドレス110は評判通り加速が良くて走り 易いですね。約2000km走りましたが、燃費は市街走行で42〜45km/L、長距離ツーリングで54〜60km/L で50cc原付バイクと変わりません。

バイクジャケット 125ccスクーターを購入してから長距離ツーリングの機会が増えたので本格的なバイクジャケットを 買う事にしました。転倒時の怪我を軽減するためパッド入りで3シーズン(春夏秋)用を検討した 結果、RSタイチ製のRSJ302というジャケットをネット通販で購入しました。シンプルで派手さが無く 年寄り向きのデザインが気に入りました。定価26,800円のところ、Amazonで送料込み23,000円でした。 Mサイズにしましたが肩、肘、背中のパッドのためやや窮屈でLサイズにした方が良かったかも知れません。 メッシュタイプなので夏は内側の防風インナーを取り外してから着用すると涼しいです。



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