| 屋根瓦の塗装 |
自分で塗装した外壁です。足場も養生もなしに長さ5mの梯子だけで実施しました。梯子が届かない壁の
上部は長さ2mの伸縮アルミポールの先に取付けたローラーと屋根上から刷毛で塗装しました。水道水による
洗浄、水性防水シーラーによる下塗り1回、水性アクリル塗料(ミスティブルー)による上塗り2回という
標準的な塗装方法です。足場がないため上部の塗装は細かい細工が出来ず仕上がりがやや粗雑になりました。
材料費のみ5万円くらいで実施した塗装ですから仕方ないでしょう。何しろ専門業者の1/10くらいの経費で
済ませたのですから。
マウスを画像に重ねると
画像が拡大
されます。(以下同様)
足場も養生もない屋根への登り口は2階ベランダしかありません。脚立を伸ばして3mの梯子にしています。
従って屋根への登り降りは最大の注意が必要です。
屋根の最高地点は8mくらいの高さがあり安全対策が重要です。安全帯、安全ロープ(20m)、
滑りにくい靴、ヘルメットが必須です。写真に写っていないですが安全ロープの他に工具等を
落とさないよう固定する補助ロープ(20m)が必要です。
2本の安全ロープは互いに屋根の反対側から地上に垂らしフェンスや木に固定しました。
写真は家の東側に植えたカクレミノという木に固定した安全ロープと補助ロープです。
セメント瓦の表面にオレンジ色のコケがこびり付いています。コケは水をかけると黄緑色に変色
し生き返ります。瓦と瓦の間には埃や泥が付着しています。水に濡れた瓦はとても滑りやすくなり
危険です。
コケの多かった1枚の瓦を金属ブラシで清掃してみました。コケのあった場所はブラシをかけると
以前の塗料が剥げ落ちてコンクリート地肌が現れ白くなります。ここまで放置したことに後悔しきり
です。
ホームセンターで17,000円で購入した高圧洗浄機です。高儀のアースマンシリーズ(WM-110)です。
噴射圧力は5MPaで水道水の20倍以上あり、消費電力1kW、重さ12kgです。瓦にこびり
付いたコケは金属ブラシでも完全に取り切れません。性能的には専門業者の洗浄機に劣りますが頑固な
コケも良く取れます。車や外壁の洗浄は難なく出来ますが屋根の上となると大変です。高圧洗浄機の
固定と水道水の供給方法に工夫が必要でしたが、固定は雪止めと補助ロープを利用し、15mの水道
ホースを屋根上まで伸ばしました。高圧ホースの長さが8mあるので洗浄機を屋根の中央付近
に置けば屋根の片面洗浄が可能です。
屋根片面の洗浄とパテによる養生が終わりました。全体的に白っぽくなっています。これから
水性防水シーラーを塗ります。なお、写真右側に見えるように「雪止め」があり、屋根の端っこ
での作業では役立ちますがあまり強い力は加えない方が良いでしょう。
使用した水性防水シーラー、瓦用水性塗料、防水パテです。シーラーは乳白色ですが乾くと
無色透明となり、瓦用水性塗料の色は無難なスレートブラックにしました。
シーラーは2缶、塗料は3缶消費しました。値段はシーラー1缶約5,000円、水性塗料1缶
約8,000円です。
屋根は30度の傾斜があるため塗料缶の置き台を作成しました。台の脚部には滑り止めのゴム
を貼ってあります。写真は1回目の上塗り作業中で、手前側がパテで養生後シーラーを塗った部分、
前方が1回目上塗り後の部分です。足場を使っていないため屋根の端っこでの作業は困難を伴い、
痛みが最も激しい瓦の丁寧な塗装は限界があります。
安全第一のため風のない好天日しか作業しなかったので、屋根片面の2回目の上塗り完了まで
3週間もかかりました。あー疲れた。
反対側の屋根で全く同じ作業を繰り返さねばなりません。まあ時間はあるのでゆっくりやり
ましょう。
塗装した瓦と瓦の隙間が完全に閉がれると水の逃げ道がなくなり雨漏りの原因となるため、
「皮スキ」という工具で「縁切り」という作業が必要です。塗料で密着した瓦間を工具で切り
離し水の逃げ道を作ります。
やっと全てが完了しました。トータルで1ヶ月半かかりましたが、人件費をゼロとすると材料・
機材費で6万円台で済んだことになります(下記参照)。専門業者に頼むと5〜10倍は
掛かるのではないでしょうか。
高圧洗浄機:17,000円
安全帯:3,000円
作業靴:1,000円
ロープ:2,500円
シーラー、塗料:35,000円
防水パテ:2,000円
金属ブラシ、刷毛、塗料缶、皮スキ:3,000円
今回自分でやってみて感じたことですが、業者が数日で完了させるにはどこかで「手抜き」して
いるのではないかという素朴な疑問です。それともプロとアマとの作業能率の差なのでしょうか。
私はたっぷり時間をかけ丁寧な施工をしたので10年以上は持つと期待しています。次回は高齢
のためもう自分では出来ないでしょうが、生きているかどうかの方が問題ですね。
玄関上部の瓦も塗装しました。北側のためほとんど陽が当たらないので瓦の痛みはそれほどでは
なく青っぽいコケが付着していました。
屋根裏の高温対策として瓦の遮熱塗装に挑戦
屋根の塗装が終わって4年が経過しましたが、東京電力の福島第一原発事故に起因する節電対策が
必要となりロックウールを上から重ねて屋根裏断熱の強化を実施しました。これで2階部屋の温度は
かなり改善されましたが、屋根裏の高温対策自体は何もしていないので夏には相変わらず
45度近い高温になります。その原因として、瓦の色が黒色であること、瓦の塗料が遮熱タイプでなく
普通タイプであること、等が考えられます。
そこで、この度思い切ってこげ茶色の遮熱タイプの
塗料を上塗りすることにしました。写真はネット通販で購入したアサヒペンの遮熱塗料です。
遮熱塗料は赤外線を反射するためこげ茶からこげ茶の場合、瓦の表面温度を最大15度下げると
宣伝しています。
今回は黒色からこげ茶に変更するため更に温度は下がるのではと期待しています。屋根の面積
から20リッターあれば足りると判断して10Lを2缶購入しました。どうせやるならと水性シーラー
による下塗りも再度行うことにしました。塗料、刷毛、軍手の購入費用は約35,000円でした。
塗装後4年の瓦には早くも苔が少し付着していました。タワシでこすってもなかなか取り切れず
なおかつ瓦の間に泥が付着していたので、結局、高圧洗浄を掛けることを決心しました。
屋根上の高圧洗浄は私のような素人には命がけの作業なので出来ればやりたくなかったのですが
仕方ありません。一人作業のため屋根と地上を10往復したので疲れ果ててしまい、高圧洗浄中の
写真を撮る余裕は全くありませんでした。
写真は高圧洗浄が終わって下塗り作業中のものです。手前側の光沢のある方が再下塗り
を終えた瓦です。高圧洗浄機で苔を落としたところは瓦に小さな白い斑点が見えています。
屋根の下塗り作業中に練習を兼ねて玄関屋根の塗装を行いました。写真は高圧洗浄後、下塗り1回、
上塗り2回を行った後のもので、太陽光を反射している様に感じます。色も比較的暗いこげ茶の
ためあまり目立たないので安心しました。さてさて、これから屋根の下塗りと上塗りをやりますが、
人件費はタダなので安全第一でゆっくりやりましょう。
3万円を超える材料費と長時間労働を提供して屋根裏の高温対策をする以上はその効果を測定しなければ
なりません。そこで、瓦の上塗り前に屋根裏と2階和室の1日温度測定を行いました。
屋根裏の温度は午後2時に49度になりますが部屋の温度は32度以下でロックウールの重ね置きにより一応の
断熱効果は現れているようです。
さてさて、こげ茶色の遮熱塗料により屋根裏と和室の温度は本当に下がるのでしょうか、楽しみです。
1回目の上塗り中です。暑いので朝方は西側の屋根で夕方は東側の屋根で作業をしています。熱中症になら
ないようにペットボトルの水を飲みながら少しずつ塗装しています。屋根の端っこは瓦の傷みが激しく、
雪止めが邪魔になって安全上最大の注意が必要なため、特に時間を掛けて慎重にやっています。
2回目の上塗りが完了しました。暑い日が続いたのとおまけに台風まで来たので2回の上塗り作業に10日を
要しました。高圧洗浄を始めてから上塗り完了まで20日掛かったことになり、今回は2度目の屋根塗装だった
のでかなり早く出来たのではないかと思います。
塗装が完全に乾いたら再度1日温度測定を行います。屋根裏の温度が改善されるのを期待して。
台風通過後しばらくの間涼しい日が続きましたがいよいよ猛暑がやって来ました。天候と気温が比較的
似通った日がやって来たので8月8日に2時間置きに屋根裏と2階和室の温度を測定しました。その結果、遮熱塗装
前後で屋根裏で最大5度、和室で最大1度の改善が見られました。屋根裏のロックウールによる断熱効果が
上がったためか室内温度に著しい改善はありませんでしたが、屋根裏収納の観点からは遮熱塗装は一定の
効果があったと思います。
その後4年が経過しましたが夏季の屋根裏の温度をもう少し下げられないか検討しました。その結果、
コストと手間が余り掛からない方法として屋根下を垂木ごとスタイロフォームで覆う事にしました。
スタイロフォームの厚さは20mmにして全部で36枚購入しました。総材料費は約38,000円でした。
約1ヶ月かけて断熱工事が終わりました。カットして余った端材で南側の壁面を覆いました。
これで夏季の酷暑日において屋根裏の温度がどの程度下がるか楽しみです。